２ハウスで見る才能

2024年11月11日

自分に才能ってるのかしら？
もしあれば、その才能を有意義に使ってみたいと思う方は多いと思います。

ホロスコープから才能を一言で伝える事はできませんが、「生まれ持った才能は？」と聞かれると、私は２ハウスをチェクします。

２ハウスは、
資質、所有、資源、自己価値、豊かさ、才能、自分で稼ぐお金、金運を示し、

生まれてきた時からあらかじめ備わっている物。
持って生まれてきた資質を表します。

辞書で才能を調べると、
才能＝生まつきの能力。またその働きに優れている事。とありますが、

ホロスコープの２ハウスに何かしらの天体が入っていると、その天体に関わる才能を生まれつき持っている事になり

例えば、２ハウスに水星を持つ場合、
水星の表す、読む事、話す事、書く事に関わる才能があり、語学的な才能があったり、言葉による自己表現の才能として、セールス業や執筆業など水星を象徴とする才能があると言う事になります。

天体がない場合でも、２ハウスのカスプやカスプの支配星の状態が判断材料となります。

但し、２ハウスの才能は、鉱山の鉱石のような物で、無加工で、形がまだ整っていない状態。

また、生まれた時から備わっている物なので、持っている事に気づかず、そのままになってしまう可能性もあります。

それは、
自分の中に埋まっているダイヤの原石のようなイメージ。
発掘し磨く事で、才能として発揮されて行くのです。

例として
２ハウスのカスプが魚座、または海王星が入室している場合。

魚座の示す、優しくて情緒的な才能や、イマジネーション豊かな才能を持っているとします。

優しくて情緒的な才能って、人に優しくするが　当たり前と言う考え方では、この才能は埋もれてしまい、
人から「優しい人だね」と言われも、「良く言われるんだよね」で終わったり・・・。

何かイメージが浮かんだとしても、そこを表現しなければ、只のイメージだけで終わってしまい、
その才能を活かすには、例えば、浮かぶイメージを絵や音楽で表現する行動が必要ですよね。

「才能」は、すごく特別なもので、秀でたもののように感じる方も多いですが、実際は、その人にとって自然で疑問なく使える物だったり、

人から見たらすごい事でも、自分には何の価値も感じない事も多く、
それくらい当たり前に備わっていて、自分ではとてもわかりにいとも言えるのです。

２ハウスが豊かな有名人

２ハウスの豊かさが目立つベートーベンのチャート。

音楽一家に生まれたベートーベン。生まれた家庭が音楽一家と言うだけでも、
音楽の才能を持って生まれてきたと考えても良さそうです。

但し、ベートーベンの父親は、無類の酒好きで、祖父の残した財産を早くに使い果たすと言う
なかなかの問題児。

父は、ベートーベンの才能をあてにし、ベートーベンは、幼い頃から、虐待とも言えるほどの苛烈を極める音楽のスパルタ教育を受ける事になります。

２ハウス射手座の太陽水星合に対し、８ハウス双子座火星のオポジションは、
ベートーベンの持つ才能を、火星の攻撃性が引き出したと言っても良いかもしれませんが、幼いベートーベンにとっては、過酷な状態だったのではないでしょうか。

また、２０代頃から難聴を発症。病状が進行し、一度は自殺も考えたようですが、その後
耳が聞こえなくなった状態でも作曲活動を続け、数々の名曲を作り出していきました。

２ハウスのナチュラルサインの牡牛座は五感が非常に優れたサイン。
その感覚の鋭さが耳の聞こえない状態でも、音楽家としての道筋を照らし続けたのかもしれませんね。

こちらは、アーノルド・シュワルツェネッガーことシュワちゃんのチャート。

もともと、ボディービルダーからスタートしたシュワちゃんですが、その生い立ちは厳しく
戦争のPTSDの影響で、悩む父親からの暴力。また貧困や厳しい家庭環境の中で育ったようです。

そんな厳しい幼少期の経験から、自由を手にする為に、様々なビジネスを展開し、得た報酬は１ペニーも無駄にせず貯金し不動産投資に回したそうで、
その後、不動産王としても、ボディービルダーとしても成功を納める事になりました。

シュワちゃんの２ハウスに獅子座の太陽、冥王星、土星の合を持ち、
忍耐、努力、不屈の精神でやり抜く根性（土星、冥王星）が彼の人生のスタイルとして表れているように思います。

ターミネーターでのシュワちゃんは、何度たたき壊されても、復活する無敵のサイボーグ。

土星と冥王星の諦めない芯の強さ、シュワちゃんの才能のその物ですね。