金星逆行～イナンナの冥界下り～

3/２に金星が牡羊座で逆行開始しました。

金星逆行期間
3/2～4/13(牡羊座11度～魚座25度）

金星は愛情、魅力、金銭、魅力、社交性、楽しみ、人間関係、美意識、自己価値、趣味、遊び、快楽、ファッション、美容など、
人生の中で喜びや生きる潤いを与えてくれる天体です。

どんな楽しみ方？？
どんな愛情表現？？などを知るには
金星が判断材料になりますが、人との関係性を作る上でも、重要な役割を持っています。

太陽と月以外の天体は必ず逆行期間があり、逆行中はどの天体も関連する事柄への内省や見直しが訪れやすいと言われます。

金星逆行中に気を付ける事

• 人間関係トラブル
• 愛情面での行き違い
• お金の契約や高価な買い物
• ファッションや美容に関連する事
• 飲み過ぎや食べ過ぎなど悪い習慣

など、逆行中は、金星のシャドー（影）の部分に表れやすく、いつもは買わない物を衝動買いしたり、人間関係では、ちょっとした価値観のズレからケンカに発展するなど、
金星に関わる事に注意の時期にはなります。

一説によると、昔の恋人との再会や、復縁の可能性。
また、逆行中にスタートした恋愛関係は、逆行終了後に相手に対しての魅力を失うなどのジンクスもあるようで・・・。

この辺りは何とも言えませんが、昔懐かしい人と再会したり、ご無沙汰の女友達に会う機会はあるかもしれませんね。


また、金星は、自己価値、自己愛の表す為、自分の価値を再認識する内省期間でもあります。

心から楽しいと思える時間は取れていますか？
周囲からの愛を受け取れているか？
受け取り拒否はしてませんか？
与えてもらってばかりいませんか？
自分自身を愛し大切に出来ていますか？

金星逆行中は、自己価値に関わるパターンへの見直しも大切なテーマです。

イナンナの冥界下りと金星

イナンナの冥界下りのお話はご存じでしょうか？

ギリシャ神話での金星は、愛と美の女神アフロディテやヴィーナス（Venus）に由来していますが、
シュメール神話では豊穣神イシュタル（イナンナ）に由来し、金星周期には、「イナンナの冥界下り」のお話が取り上げられています。



イシュタル（イナンナ）の可能性のある彫刻

イナンナが冥界下った動機は、さまざまな言い伝えがありますが、イナンナの「妹」女神エレシュキガルが統治する冥界にイナンナが訪問する事から物語が始まります。

神話によると、イナンナと妹のエレシュキガルは大変仲が悪かったようで、エレシュキガルは冥界に訪れようとするイナンナに対し、

「冥界ある７つの門を通るごとに、王室の神聖な服を１つづつ脱ぐ」と言う条件を与えます。

イナンナは門を通るごとに、身につけていた衣服や宝石など、神聖なシンボル取り外し、エレシュキガルの所に訪れる頃には、裸の状態となり、危険にさらされる事になります。

そして、肌になったイナンナはエレシュキガルに死刑を宣告され、冥界のフックに吊るされ死んでしまいます。

イナンナが冥界に下る前に、召使いに、自分が３日経っても戻ってこない場合は、助けにくるよう指示していた事もあり、再び死から復活する事が出来ますが、このお話が金星の周期にリンクし、

イナンナが冥界で一度死に再び復活すると「明けの明星」として、東の空に輝く金星が見られると言われています。

その為、金星逆行は、イナンナが冥界に下り、神聖なシンボルを一つ一つ取り外し、そして死と再生を体験したように、

金星に関わるネガティブなパターンを見直し、再び光輝く事が求めれるとも言えそうです。

2025年の金星逆行は？

2025年の金星逆行は、
牡羊座の水星逆行（3/15～4/7）と重なり

水星逆行期間は、水星に関わる
知性、コミュニケーション、判断力、学習、移動、交通面に関し、エラーが起きやすい時期になります。

水星逆行中は、交通網が乱れたり、ＰＣのデーターが飛んだりと、何かとハプニングが起きやすい時でもありますが、

3/30には165年ぶりに海王星が牡羊座入り。その前日の3/29の牡羊座の日食は、
春分点付近で、海王星、水星、金星、ドラゴンヘッド、土星とで合を取ることもあり、3月～4月頃は混沌としたムードが漂う気配がします。

今のウクライナとロシアを巡る社会情勢もそうですが、ハッキリしない状況の中で、情報だけが錯綜するようにも思うので、惑わされないように注意。

個人レベルでも、軌道修正や手放をしつつ、調整する事が必要な時期。

金星のテーマを見直し、新しい春を迎えたいですね。