今回は、リリスについてお伝えします。
リリスとは
リリスの起源は、シュメールやバビロニアの神話にまでさかのぼります。
リリスは、夜に現れる精霊として、また人間の欲望や本能と結びつく存在として、神秘的で、恐れられる存在として描かれてきました。
ユダヤの伝承では、リリスはアダムの最初の妻とされます。
リリスは対等性を求めましたが、アダムは自分に従う事を望みます。
「自分として生きること」を望んだリリスは、エデンの園を去り、孤独であっても支配されない生き方を選んだとされています。
このことから、リリスは男性社会に屈服せず、自立する女性像として描かれました。
そして、長い歴史の中で、その姿が少しずつ歪み「誘惑する女性」「恐ろしい存在」などの悪魔的イメージが重ねられる事になります。
でもそれは、長い歴史の中で、女性の本能的な部分や自由、力強さを抑え込もうとしてきた社会の在り方が映し出されているとも考えられているのです。
現在占星術の中でのリリスは、
- 自分の本能に正直でいる事
- 誰にも従わず生きる意志
- 野生的な生命力や創造性
を表すシンボルへと変化しています。
4つのリリスポイント
M. Kelley Hunterさんの「Living Lilith」には4つのリリスポイントがあるとされています。
●アステロイド・リリス(小惑星リリス)
火星と木星の間を回る実在する小惑星。
●ダークムーン・リリス
地球のまわりを回る「第二の月」
観測も安定せず、位置の特定も困難なため、現在の天文学では否定されているが、
オカルトや神秘思想の分野で重要視されています。
●ブラックムーン・リリス
月の軌道の架空の位置(月の遠地点)
平均位置(ミーン)と真位置(トゥルー)で導き出す、占星術の中で一般的に扱われるポイント。
●リリススター(アルゴル)
牡牛座26度付近にある恒星「メデューサの目」と呼ばれ、不吉な星とされる。
これらの星はリリスと結びつく星と言われれいます。
チャートの中でリリスが働くポイントは、
・無意識の欲望
・性的な側面
・従順さの拒否
・原始的で野性的な本能
・内面的な葛藤
など、社会的な規範に抗う力として、自分らしくありたい強い衝動が現れやすくなります。
一見するとネガティブに感じられますが、「Healing the wild(野生を癒す)」という言葉があり、自分の中にある本能的で野生的な部分を癒す事で、自分らしく生きる強いセクシャルエネルギーになるとも言われています。
Astrodienstでの4つのリリスの出し方
4つのリリスはAstrodienstの無料ホロスコープから出す事ができます。
出生データー入力後一番下までスクロールで赤丸のボックスに
1181,h13,h21,h58,Algol,←こちらをコピペ後、クリックしてチャートを表示。
1181(アステロイド・リリス)lilit
h13(ブラックムーンリリス)(真位置)Ⅼil(o)
h21(ブラックムーンリリス)(平均値)Ⅼil(i)
h58(ダークムーンリリス) Walde
Algol(アルゴル)Algo
瀬戸内寂聴さんから見るリリスポイント
作家や尼僧として、多彩な人生を送られた瀬戸内寂聴さん。
もうお亡くなりになられましたが、自由で情熱的かつ慈悲深い生き様は、多くの人の心に深く残っているのではないかと思います。
瀬戸内寂聴さんのウィキペディアからは
結婚後に夫の教え子である若い文学青年と恋愛関係になり、夫と幼い娘を残して家を出て、その青年と暮らす道を選んだ。
受賞第1作『花芯』は、ポルノ小説であると批判にさらされ、「子宮作家」とレッテルを貼られる。
「結婚したがらない有能な女性が増え、旧来の道徳を蹴散らし、結婚しないで子供を産み、自分の能力と責任で育てていく。家庭は当然なくなっていく」
「男はひたすら自分の能力をみがき、魅力を増す教養を身につければ、女に不自由はしない。個人の生活が快適なら、よその国と戦争などしようとは思わないだろう」
などなど、家父長制度が残る社会の中では、賛否を呼ぶ物だったかもしれません。
そして、その瀬戸内寂聴さんチャート。
出生時間不明です。
見るとわかるようにリリスが強めです。
双子座に水星、金星の合は、言葉のセンスや表現力。人を引き付ける魅力として表れ作家としての才能を強く支えているようにも感じます。
そして、そこに寄り添うように小惑星リリス、ダークムーン・リリスが2つのリリスが重なる配置。
双子座リリスは、周囲からはタブーとされる事。真実だが裏側に隠されてる事を言葉にする創造力として表れているようにも感じます。
その他にも、アルゴル付近に牡牛座太陽。魚座天王星にブラックムーンリリスが合。とこちらも強い配置が見られます。
アルゴルは、「メデューサの目」と呼ばれ、古来より不吉とされていたポイント。見る者を石に変えるアルゴルは、「怖いもの」「関わってはいけないもの」として扱われてきたようです。
但し、アルゴルのエネルギーを強く持つ人たちは、単に不吉という言葉では語りきれない魅力を持ち、その生き方や表現は人々に衝撃を与え、時代そのものに影響を与えると言う見方もあるようです。
占星家のベルナデット・ブレイディ氏も、アルゴルを「情熱と力ゆえに恐れられる女性性」と女性のクンダリーニのエネルギーとして再解釈しています。
瀬戸内寂聴さんの場合、オーブは2度未満ですが、一人の女性として、表現者として、人生をまっすぐに生き抜いた姿は、アルゴル的なパワフルなエネルギーを体現しているようにも感じられ、多くの人に影響を与えた事も納得できるのです。
Healing the wildとしてのリリス
リリスは、本能的に生きることの代償の大きさを知りながらも、それでもなお「自分であること」を選ぶ力。
誰かに合わせるのではなく、期待に応えるために自分を押し殺すのでもなく、どんなに孤独になったとしても、自分自身として生きることをやめない強さの象徴のように感じます。
野生的で、本能的で、時に扱いにくい自分さえも受け入れる事。見たくない感情も含め「それも自分なんだ」と認めていく事。
それが、リリスを癒し受容する「Healing the wild(野生を癒す)」に繋がるのかもしれません。
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